【時論】韓国文化のアイデンティティを考えよう(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2013.03.14 15:02
ヨーロッパの高級文化に対して常に劣等感を持っていた米国が、大衆文化において世界に向かって宣戦布告をしたのだ。美術も同じだった。第2次世界大戦後に新しい政治・経済の中心地となった米国のニューヨークが、画家ジャクソン・ポロックやポップアートなどを打ち出して現代美術の新しい中心地に浮上した。こういうことの裏側には、フロンティア精神で一つになった米国各界の努力があったのだろう。
日が沈まない国の光栄が消え去った1960年代に英リバプールで誕生したビートルズも同じだ。産業発展が止まった絶望の都市で、若者たちの胸に自信と情熱を植え付け、大衆文化の中心地ニューヨークに進出して人々の心を打った。エリザベス2世女王は彼らに大英帝国勲章を授けた。ここにもやはり帝国主義を成し遂げた英国のフロンティア精神があったと見るのは行き過ぎた考えであろうか。