【中央時評】通貨戦争と韓国経済(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2013.03.03 15:22
マーヴィン・キング総裁の後任として、今年7月からイングランド銀行の通貨政策を引き受けることになるマーク・カーニー現カナダ中央銀行総裁の聴聞会が、最近、英国議会で行われ、通貨政策についての激しい論議が交わされている。2008年の世界金融危機以後、FRBやイングランド銀行、ECBは、過去の経済学の教科書では見られなかった超低金利と量的緩和政策を推し進めている。このような政策が世界経済が危機から恐慌に突き進んでいくことを防げたのかは分からないが、まだ沈滞から回復につなげることはできていない。もしこのような政策が、今後インフレなしに景気回復を主導できるなら、 1960年代以後の経済学界の主流をなしていた通貨論者の理論はすべて消し去るべきものとなる。一旦景気が回復し始めて信用緊縮懸念が薄くなれば、大量に放出された通貨はインフレを呼ぶことになるだろう。過去の経験から考えて、各国が適時に出口戦略を行使する可能性は高くない。
今の状況は1930年代の第1次・2次大戦の期間とよく似ている。