日本で稼いだ資金で故郷に奨学金贈る在日韓国人
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2013.02.18 13:14
慶尚南道慶南南海(ヨンサンナムド・ナムヘ)が故郷の在日韓国人、玄威憲(ヒョン・ウィホン)氏(88)が15日、青瓦台(チョンワデ、大統領府)で他の32人とともに大統領表彰を受けた。「献身的な奉仕と分かち合いを通じ国家社会発展に寄与した功労」だ。青瓦台の紋様が彫られた腕時計と茶器のセットを副賞に贈られた。
南海郡二東面草陰里(イドンミョン・チョウムリ)に生まれた玄氏は、1949年に慶南警察学校を卒業し日本に渡った。金を稼ぐためだった。差別を受けながら肉体労働や古物商などあらゆる仕事をした。休まずに働いた。お金が少しずつ貯まるとすぐに不動産・ホテル業と企業運営などで財産を増やしていった。
いつも故郷を忘れられなかった彼は84年に草陰里の玄氏の家門の子女に奨学金を贈り始めた。だが、歳月が流れ奨学金を与える家門の子女は減り続けた。これを残念に思った玄氏は南海の学生全体を対象に奨学金を出すことにした。私財4億5000万ウォンを投じて94年1月5日に「玄威憲館奨学会」を正式に設立した。この基金の利子で毎年数十人の学生たちに数千万ウォンずつ奨学金を支給した。