【社説】円安ウォン高に非常対策が必要だ=韓国
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2013.02.14 09:38
円ドル相場が揺れ動いている。ブレイナード米財務次官が一昨日「デフレを脱却しようとする日本の(円安)努力を支持する」と明らかにし円相場は1ドル=94.46円まで円安が進んだ。これに先立ち独ブンデスバンクのバイトマン総裁も「ユーロ切り上げは深刻な水準ではない」として円安容認を間接的に示唆した。米国とドイツが事実上円安を支持するというシグナルを送ったものだ。それでも主要7カ国(G7)が為替介入自制を求める共同声明を出し円安が鈍化したのは幸いだ。だが、円ドル相場は15日にモスクワで開かれる主要20カ国財務長官・中央銀行総裁会議まで市場はシーソーのような動きを続けていくものとみられる。
いまや明らかなのは米国と欧州がそれぞれ円安に対する立場が異なるという点だ。国際社会が分裂する場合、日本政府レベルの組織的な円安攻勢は防ぎにくい。ここに北朝鮮の核実験にもかかわらず、ウォンはむしろ上昇する珍現象を見せた。このまま行くと円安ウォン高の方向性は固まり、さらなる円安まで覚悟しなくてはならなくなる。すでに円安は全方向で韓国経済に悪影響を及ぼしている。経済予測機関は円が1ドル=100円に迫れば韓国の輸出は6%減少すると警告する。韓国企業の輸出採算性が悪化し設備投資心理も冷え込む兆しだ。為替相場に最も敏感な日本人観光客の客足から途切れている。