「韓日サッカー代表チームの悲喜は守備で分かれる」。最近の両国代表チームの成績を見ると納得できる言葉だ。

日本は２０１４ブラジルワールドカップ（Ｗ杯）最終予選Ｂ組で現在４勝１分けだ。 ５試合で１３得点・２失点と守備力が目を引く。 日本は３月２６日（以下、日本時間）に行われるヨルダンとの第６戦に勝てば、早くもＷ杯本大会進出が決まる。

一方、韓国代表は苦戦している。 韓国（２勝１敗１分け）は最終予選Ａ組で１試合多いウズベキスタン（２勝１敗２分け）に次ぐ２位。 ５試合で９得点・４失点だ。 韓国は最終予選で終始、ＤＦ選手がけがや不調で入れ替わっている。

日本代表の好成績と関連し、守備力が注目されている。 日本サッカー専門誌「ワールドサッカーキング」は１１日（以下、日本時間）、「最近の日本サッカーの強さは守備から生まれる」と強調した。 「特にフルバックの成長が最も大きな要因」とし、内田篤人（２５・シャルケ）、長友佑都（２７、インテル・ミラノ）に言及した。 内田は独ブンデスリーガ、長友は伊セリエＡでプレーしている。 欧州でプレーするＤＦ選手が代表チームの競争力を高めたという分析だ。

欧州組の数を見ると、韓国代表は日本代表に及ばない。 中央ＤＦの郭泰輝（クァク・テフィ、３２、アル・シャバブ）、李正秀（イ・ジョンス、３３、アルサド）、キム・ギヒ（２４、アルアリア）は中東でプレーしている。 サイドＤＦは国内組と日本Ｊリーガーが布陣している。 欧州組ではスイスでプレーする朴柱昊（パク・チュホ、２６、バーゼル）、イングランドのＱＰＲに移籍した尹錫栄（ユン・ソクヨン、２３）がいるが、現在、代表チームの主力ではない。

日本が欧州組ＤＦを多数保有している理由は、ドイツという前哨基地があるからだ。 長谷部誠（２９、ヴォルフスブルク）と内田が競争力を見せると、日本ＤＦ選手に対する評価が高まった。 さらにＪリーグと独ブンデスリーガが業務提携を通じて選手情報を共有し、ドイツ進出が相次いでいる。 ６日のラトビア戦で日本代表のＤＦ７人のうち３人が独ブンデスリーガの選手だった。 日本代表チーム全体では２３人のうち８人がドイツでプレーしている。

欧州舞台での経験はそのまま代表チームの競争力につながっている。 日本－ラトビア戦で主審を務めたキム・ジョンヒョク氏は「長友はボールを扱うセンスと１対１のマーク能力が優れていた。 内田は攻撃力が良かった。 欧州舞台を経験しながらさらに成長しているようだ」と話した。 この試合を観戦した崔竜洙（チェ・ヨンス）ＦＣソウル監督は「日本代表は誰が入ってもしっかりとした機械的なサッカーをする」と感心した。

一方、韓国は李栄杓（イ・ヨンピョ）、宋鐘国（ソン・ジョングク）の後、ＤＦ選手の欧州進出が少ない。 構造的な問題があるという指摘もある。 ハン・ジュンヒＫＢＳ（韓国放送公社）解説委員は「ＪリーグはＫリーグに比べて対外認知度が高いうえ、交渉を通じてドイツに進出しやすくしたことで、欧州でプレーする選手が増えている」とし「韓国もエージェントの力を強化し、協会・連盟レベルで欧州リーグとの交流を拡大し、よいＤＦ選手を知らせる必要がある」と述べた。