【社説】スパイに脱北者支援業務を任せるとは=韓国
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2013.01.22 13:18
ソウル市に住む脱北者の支援業務を担当していた担当者がスパイ容疑で逮捕され衝撃を与えている。韓国に居住する脱北者の42%に達する1万人余りの脱北者の身辺情報が北朝鮮に渡されたという。特にこのようなスパイ行為が脱北者出身のソウル市の公務員によって行われたという点で脱北者支援業務体系に大きな穴が開いていることが確認された。また、スパイ行為をした当事者を事前に除去できなかった韓国の情報当局の能力にも問題が多いことを示唆する。
最近脱北者が北朝鮮に再入国して記者会見をした事例が何度かあった。一部は北朝鮮にいる家族の処遇に対する脅しを受けやむを得ず戻るほかなかったものと推定されている。韓国に居住する脱北者の身辺情報は北朝鮮によりこのような形で悪用される危険性が大きい重要保安事項だ。このような情報が大量に北朝鮮に渡されるまで放置されたことで今後も類似の事例が発生する可能性が大きくなった。