【時視各角】韓国のビールはなぜまずいのか(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2012.12.12 17:02
もしかすると韓国の酒の慢性病は全く違うところにあるのかもしれない。 一言で、国税庁に過度に隷属しているのが問題だ。 焼酎の場合、国税庁の酒精配定制が残っている。 依然として大韓酒精販売が酒精の流通を独占しているからだ。 さらに酒瓶の蓋の製造までが事実上、国税庁の影響下にある。 国税庁が率いる技術研究所は過去の醸造試験所を名前だけこっそり変えただけだ。 ビールにも国税庁の見えない規制が数え切れないほど絡んでいる。 ビール用の麦は06年まで政府が一括で購買していた。 今でも企業は政府関係者の顔色を見ながら麦を契約裁培している。 しかし国産麦芽は東欧産に比べて値段があまりにも高い。 農民を意識すれば価格競争力が落ち、その差を埋めようとすれば安い輸入産の麦・ホップに目を向けるしかない。 悪循環が繰り返される。
ビールには水・酵母・麦芽・ホップが入る。 酵母は各業者が生命線と考える営業秘密だ。 さらに麦芽とホップをどれほど混ぜるかによって味と香りが変わる。 最も重要なのは発酵する40日間の数千種類にのぼる秘密ノウハウだ。 最近は一部で、アルコール濃度を薄める「ハイグラビティ」工法が劣る味の原因だという指摘があるが、これは一言で濡れ衣だ。 世界有名ビールの相当数がこの工法を採択し、人気がある工法だ。 むしろ良いビールの客観的な判断基準の一つは泡の抱持力だ。 泡がすぐに消えず力があってこそ、香りと味が長持ちするからだ。 しかし韓国ビールの軽い泡を公に世界に誇ることはできるだろうか。