そびえ立つ“大韓民国”…「羅老」、発射台に設置完了(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2012.10.25 08:58
韓国とロシアの技術陣は2010年6月10日の2度目の打ち上げ失敗以後、原因の分析と補完に没頭した。技術陣は1度目と2度目の打ち上げ失敗原因と推定される技術問題を補完した。最初の失敗の原因である衛星保護カバー(フェアリング)分離用電源を高電圧から低電圧に変え、羅老号上段部にある自動飛行終端装置(FTS)を作動できないようにした。また、羅老号上段と下段ができるだけ互いに影響を及ぼさないよう各種装置とソフトウェアを改善した。
だが、このような努力でも100%打ち上げ成功が保障されるものではない。1度目の失敗原因は明確になったが2度目の失敗原因は羅老号が空中爆発したため推定するだけだ。残骸も済州道(チェジュド)沖の公海上に落ち引き上げすらしなかった。このため3度目の打ち上げのために改善した技術的問題が本当に失敗原因なのかどうかは確実でないという指摘が出ている。あるロケット専門家は、「各部品が作動するかを実際の宇宙環境で実験しておらず、どんな問題が出るかわかりにくい点がある。宇宙ロケット技術は研究室の経験だけでなく、数多くの試行錯誤を経るという点を国民が理解しなければならない」と話した。