１６日現在、ロシアの１０年物の国債金利は７．９０％と高いほうだ。 特に最近の景気低迷にもかかわらず原油高が続くという予想から、産油国ロシアの経済回復を予想する人が増えている。 ルーブルが比較的安定した推移を見せているのも長所だ。 ＤＩＡＭアセットマネジメントの浜田好浩商品企画部長はＦＴとのインタビューで、「投資家は昨年のブラジル・レアルの急激な値下がりをまだ忘れていない」とし、海外債券投資には金利に劣らず通貨価値の推移が重要だという点を強調した。

最近ウォン高傾向が続く中、韓国の“キム夫人”はどんな投資戦略を見せているのか。

最近の韓国経済はワタナベ夫人が活躍し始めた日本の２０００年代と似ているというのが、専門家の分析だ。 本格的に低金利・低成長に入り始めたという見方も多い。 韓国投資証券の柳相浩（ユ・サンホ）社長は「日本の家計の純金融資産は９０年の２４０兆円をピークに下降している」とし「日本がもう少し早く海外に目を向けていれば状況は変わっただろう」と述べた。 柳社長は「韓国も同じ」と話した。 海外債券でポートフォリオを変えて成果を出したワタナベ夫人が良い参考になるということだ。

単純比較は難しいが、２０００年代のワタナベ夫人に比べて現在のキム夫人は相対的に不利な状況だ。 韓国の金利が２０００年代の日本に比べて高いうえ、韓国ウォンも日本円のように為替差益を狙うのが難しい構造であるからだ。


ワタナベ夫人、ロシア・ルーブル債券に注目（１）