【社説】歴史教育は事実に基づくべき=韓国
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2012.09.18 16:29
若い世代に対する歴史教育は、客観的な事実を基盤に過去を教えるものでなければならない。 その歴史が栄光的なものであれ、屈辱的なものであれ、過去をありのままに正しく知る必要がある。 そうしてこそ若い世代が過去から教訓を得て、未来に対応できる。 中国の東北工程、日本の独島(ドクト、日本名・竹島)領有権主張など、周辺国の歴史歪曲が韓国の国民を絶えず不快にさせる最も大きな理由は、こうした主張が歴史的事実に基づいていないというところにある。 周辺国の歴史歪曲に対する私たちの対応も、歴史的な事実に基づかなければ、周辺国から同じ非難を受けるしかない。
こうした意味で京畿道(キョンギド)教育庁が制作した「北東アジアの平和を夢みて」という資料集は、学校の授業の補助教材として使用されるには不適切だ。 東北アジア歴史財団が検討したこの資料集は誤字・脱字だけでも10カ所以上もあり、誤った内容もいくつか見つかったという。 さらに、この資料集は檀君神話を歴史的事実として記述しているが、これは国内古代史学界の一致した意見ではない。間道を韓国の領土と記述した部分も、中国との外交問題に発展する余地がある。