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15歳で連れて行かれた韓国元慰安婦「私以上の証拠がどこにある」

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2012.08.30 09:05
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「慶尚北道尚州(キョンサンブクド・サンジュ)の干し柿屋の娘の私が15歳で中国吉林市の慰安所に連れて行かれ4年過ごしました。2000年に帰国したが私以上の証拠がどこにあるのか。それでも強制連行の事実はないとは、彼らは人なのか…」。

29日正午に日本軍慰安婦被害者の「水曜デモ」が行われたソウル・中学洞(チュンハクドン)日本大使館前。ピンク色の帽子をかぶったカン・イルチュルさん(85)の眉間が震えた。1037回にわたり続いてきた集会だが今回はさらに特別だった。この日はほかでもない大韓帝国が日本に強制併合された庚戌国恥日102周年だ。また、憲法裁判所が韓国政府に日本軍慰安婦問題解決努力を促す決定を下して1年となる30日を控えていた。その上日本では慰安婦強制連行を否定する政治家の妄言が相次いでいる。

 
慰安婦被害者療養施設である京畿道広州(キョンギド・クァンジュ)の「ナムヌの家」に居住するカンさんはこの日午前、退村(トェチョン)郵便局で724人の日本人政治家にナムヌの家と日本軍慰安婦歴史館を訪問してほしいという招請状を初めて発送してくるところだった。慰安婦強制連行を否定した野田佳彦首相、橋下徹大阪市長、石原慎太郎東京都知事などが送り先だ。

デモ会場には韓国挺身隊問題対策協議会の女性5人が助けを受けながら大使館向かい側の少女の像のそばに座った。パク・オクソンさん(89)は「政府は独島(ドクト、日本名・竹島)問題は声を高めているのに昨年の憲法裁判所の判決から1年間私たちのために何をしたのか。私も死んだら誰がこの問題を解決するか心配だ」と話した。また、3月に日本が補償仲裁案を出したことに対しては、「日本は金で解決しようとするが謝るつもりはない」とし、「中身のない言葉ばかりではなく私たちを直接訪れ謝罪し賠償しなければならない」と声を高めた。

老人性網膜黄斑症で目がよく見えずサングラスをかけたキム・ボクドンさん(87)は、「悔しい思いをさせられた老人の恨みをはらさなければ日本も災難に遭うだろう」とした。20万人を超える慰安婦被害者のうち現在生存者は60人だけだ。

サイバーデモを率いるツイッター部隊と映画『二つの扉』のキム・イルラン監督ら200人余りも参加した。日本の愛媛大学の学生8人も参加し目を引いた。和田寿博教授の平和学の授業を受ける受講生で今年が4回目の訪問だ。初めて韓国に来たという19歳の学生は、「韓国は危険だがなぜ行くのかと周囲に止められたが平和共存のためには両国の歴史と環境を理解するのが重要と考えた。日本で慰安婦問題はほとんどが知らないが直接来てみると本当に心が痛い」と話した。

◆韓国、仲裁付託検討=昨年8月30日に憲法裁判所が「韓日間に解釈上紛争がある問題を規定された手続きにより政府が解決しないのは違憲」と決めた後、外交通商部は1965年の韓日請求権協定第3条に基づき日本に2国間協議を提案した。昨年8月と11月の2回にわたりだ。第3条第1項では協定解釈をめぐり紛争が起きた場合にはまず外交ルートを通じて解決し、第2項では交渉に失敗した場合は仲裁に付託するよう定めている。

日本はまだ回答をしていない。これに伴い、外交通商部は仲裁付託を検討中だが提案時期は慎重に決めることにした。仲裁が日本を外交的に圧迫する効果はあるが強制力はない。キム・ヨンウォン韓日請求権協定専門担当大使は、「仲裁手続きを早くするよりは目的達成が重要なため提案時期じゃ慎重に決める」と話した。

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