<サムスンvsアップル>カリフォルニア陪審員の“米国式正義”
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2012.08.28 16:42
サムスンがアップルに敗訴し、サムスンの職員は怒りがこみ上げているようだ。「その後の裁判で私たちの主張が受け入れられるように最善を尽くす」という会社の落ち着いた公式立場にもかかわらず、怒りはなかなか収まらない。あるエンジニアは「数十年間も苦労して技術力と特許ポートフォリオを積み上げてきたのに、突然、デザイン特許で1兆ウォン(約700億円)以上を賠償しろとはあきれる」と語った。
サムスンの悔しさは十分に分かる。サムスンは海外企業に毎年、数千億ウォンの特許使用料を支払う状況を打破するため、数兆ウォンを投じて特許防壁を築いた。これを土台にIBMをはじめとする特許強者とクロスライセンス(特許相互使用)協約を結んだ。しかしアップルはこうした「市場の法則」を破壊した。通信分野の特許が不足したアップルは、サムスンをはじめとする部品企業から買い集めた部品を組み立て、優れたデザインで製品を完成し、ここに‘革新的’という基本ソフト(OS)とユーザーインターフェース(UI)を載せて利益を得た。アップルの世界携帯電話市場シェアは6%台にすぎない。しかし利益は全体の70%以上を占める。さらにデザインとUIで特許使用料までも要求し始めた。サムスンにはスマートフォン1台当たり30ドルを要求し、サムスンが通信特許を提供する場合は6ドルを割り引くと提案したという。