「朝鮮の領土」という日本内務省の意見を無視、独島編入を主導した山座円次郎(1)
ⓒ韓国経済新聞/中央日報日本語版2012.08.22 15:39
独島を密かに自国の領土に編入した日本。その後、また韓半島全体をのみ込んだ帝国主義の野心は、どんな経路をたどったのか。この過程に核心的な役割をした日本人がいる。日本の独島歪曲の根元であり帝国主義の尖兵だ。独島を挟んで韓国と日本の激しい神経戦が繰り広げられている最近、私たちはこの人物に注目する必要がある。主張よりも静かな事実確認を通じて、日本の歪曲と強引な主張を抑えるという趣旨でだ。非常に珍しいが、この人物を綿密に追跡した著作がある。『独島実録1905』(イェ・ヨンジュン著)だ。これに加え、この分野の最高権威者である国際韓国研究院の崔書勉(チェ・ソミョン)院長の助言を通じて、独島歪曲に続いて韓半島強制占領まで狙ったこの日本人の行跡を紹介する。
◇韓半島侵奪を率先した「黒龍会」と関係
19世紀末は朝鮮の黄昏だった。 韓半島の海域には見慣れない鉄船が現れ始め、帝国の気運を伸ばそうとする見慣れない外地人の出入りも増えた。 こうした気運はいつの間にか黄昏を迎えた朝鮮の運命を締めつけていた。 1882年、大胆な外貌をした日本人が釜山(プサン)に入港した。 日本外務省の初任外交官で、釜山の日本領事館に赴任した山座円次郎(1866-1914)だった。