【社説】金正恩の改革、開放・平和につなげるべき
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2012.07.28 13:03
国家情報院の元世勳(ワン・セフン)院長は26日、国会情報委員会で北朝鮮の改革動向を確認してくれた。院長は「北朝鮮が金正恩(キム・ジョンウン)労動党第1書記の指示で経済管理方式の改編タスクフォースを組織して運営しており、党と軍の所管だった経済事業の内閣移管と協同農場作業班の人員縮小、企業経営自立権の拡大、労働者の賃金引上げなどを推進している」と述べた。
元院長はしかし「金第1書記が社会主義の原則固守をガイドラインに提示しており、根本的な改革・開放を期待するのは難しい」と述べ、“改革の限界”も指摘した。一言で言えば、北朝鮮は現在、改革措置を進めているものの、体制の特性上、改革が大きい成果を出しにくいという判断だ。
金正恩第1書記は最近、目を見張る歩みで国際的な関心を引いている。ファーストレディーを電撃公開して遊園地のアトラクションに直接乗せるという、北朝鮮慣例上では非常に異例的ともいえる姿も見せた。軍部が掌握していた経済利権を内閣で運営していく過程で反発したとされる李英鎬(リ・ヨンホ)総参謀長を一瞬にして粛清するなど、自身の権力基盤を強固にする仕事も電光石火のようにやり遂げた。