【時視各角】サムスンのおおげさな態度と嫉妬の経済学(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2012.07.10 10:11
サムスン電子の崔志成(チェ・ジソン)代表(現未来戦略室長)は4月に第1四半期の営業利益が5兆8000億ウォン(約4034億円)を超えると、「自分でも驚き、恐れが押し寄せてきた」と告白した。驚いた理由は恐るべき利益を出したスマートフォンの威力だ。全盛期のころの半導体を上回った。恐ろしかった理由は、韓国社会の妬みまじりの視線だった。幸い恐怖は1日ぶりに取り越し苦労に終わった。アップルが3倍を超える17兆5500億ウォンの営業利益を公開すると胸をなで下ろした。先週公開されたサムスン電子の第2四半期業績はさらに驚くものだ。営業利益が6兆7000億ウォンに達した。サムスンは懸念混じりの表情で予防注射から打った。「グループ全体の利益の7割をサムスン電子が、サムスン電子の利益の7割をスマートフォンに依存する構造は負担であり宿題だ」。
だが、サムスンの反応はおおげさな態度に見える。スマートフォン偏食が頭痛の種ならば、アップルは最初から集中治療室に横になって寝るべきものだ。アップルはiPhone、iPad、iPodにばかりかかりっきりの境遇だ。また、携帯電話はすでに生活必需品になり、半導体やLCDより景気変動に敏感でない。キャリアの補助金のおかげでリスクも分散する。証券業界でサムスン電子の第3四半期営業利益推定値を8兆ウォン水準に引き上げるのは当然だ。iPhone5が出たとしても半導体輸出が急増するだろうという明るい側に重きを置いている。