【コラム】中国が韓国から学ぼうとする12種類(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2012.06.07 17:11
特に目を引くのは中国が要請した12種類の講義テーマだ。 中国の現在の悩みが赤裸々に表れている。 1.中進国の罠(middle income trap)をどう避けるか、2.金融自由化をどのような順序で進めるか、3.金融自由化は銀行にどんなリスクをもたらすか、4.韓国の産業政策をどう見るべきか、5.高齢化対処方法は何か、6.中国が国有企業改革をすれば韓国財閥から学ぶ点は何か、7.なぜ韓国の政策立案家と学界は密接な関係を結んでいるのか 8.セマウル運動から学ぶ点は何か、9.K-POPの飛躍的発展の原因は何か、10.宗教は韓国の現代化と社会変化でどんな役割をしたのか、11.韓国大統領選挙は韓国外交、特に対中外交にどんな変化をもたらすか、12.韓半島と北東アジアの未来に対する韓国政府と韓国民の考えは何か。
中国が提示したテーマには、経済と社会はもちろん、宗教・文化の分野まで網羅されている。 特に「中進国の罠」に陥るかもしれないという危機意識が広まっていることが分かる。 中進国の罠とは、開発途上国が順調に成長し、中進国レベルで長期間にわたり成長が鈍る現象をいう。 この時、高速成長の影に隠れていた貧富の差など各種社会問題が爆発する。 年間18万件以上のデモがある中国の状況が現在の中国の危機感を傍証している。