【社説】また吹き荒れる景気低迷の恐怖=韓国
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2012.06.05 10:15
欧州発のショックが内外の経済を強打した。米国と欧州の証券市場が暴落し、韓国の証券市場も昨日KOSPI指数1800ポイントが崩壊した。世界の資金が危険資産から流れ出しているという意味だ。この資金は米国やドイツ国債などの安全資産に集まっている。ドイツ国債2年物の利回りはマイナスであるほどだ。利子どころか追加の金を払ってでも安全な国債に投資しているという話だ。人々の不安感がどれだけ大きいのかを示す傍証だ。内外の実体経済も大きな打撃を受けている。回復の兆しを見せた米国まで最近失業率が悪化しダブルディップ(二番底)への懸念が出ている。2008年の世界金融危機当時に支えとなった中国など新興国も今回は同じくさ迷っている。米国と欧州、中国の世界3大経済圏がすべて揺らいでいるという話だ。
これよりさらに不安なことは世界経済のリーダーシップ不在だ。2008年の危機は各国の素早い協力とグローバルリーダーシップで衝撃が軽減された。だが、いまは問題が何か、どんな対策を使わなければならないのか明らかにわかりながらもまともに対処することができずにいる。ユーロボンド問題をめぐる対立が端的な事例だ。その間にギリシャとスペインなどの不健全化は進み、ユーロ圏の崩壊の可能性が大きくなっている。