【社説】韓国は外国資本の遊び場なのか
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2012.06.02 12:30
欧州経済危機がまた浮上した中、ソウル市場から欧州系資金を中心に外国資本が流出している。これに伴い、KOSPI(韓国総合株価指数)は1840線まで落ち、ウォン安ドル高は1ドル=1180ウォン線まで進んだ。こうした現象は完全開放された金融市場では自然な流れであり、人為的に防ぐことはできない。以前とは違って韓国の防波堤も強固になった。外貨準備高は3168億ドルと十分に確保し、外債は4000億ドルを超えるが対外債権はこれよりはるかに多い5109億ドルに達する。経常収支も黒字だ。ひとまず対外健全性は十分な水準といえる。
しかし外国資本がまだ韓国を軽視しているという印象は否めない。最近、米国系私募ファンドのローンスターが韓国政府に投資家・国家訴訟(ISD)を起こすと通知した。外換銀行売却過程で政府の不当な介入があったため被害が生じたという主張だ。これに先立ちローンスターは国税庁に対し、外換銀行売却による譲渡所得税3900億ウォンを払い戻すよう更正請求をしている。韓国を相手に無差別訴訟戦を起こすという意味と変わらない。
また最近ソウル株式市場では外国投資家の空売りが増えている。韓国も空売りを認めているが、株式を借りない裸売りは厳格に禁止している。株価操作と市場秩序かく乱を防ぐためだ。しかし先月、裸売りをした外国人投資家7人が摘発された。空売りが集中したセルトリオンやLG電子などには、臨床試験失敗のような悪性デマが流れ、株価を人為的に引き下げた容疑が濃厚だ。