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北朝鮮「日本車を追放しろ」指令 なぜ?

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2012.06.01 09:38
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北朝鮮から日本車が消えている。金正日(キム・ジョンイル)総書記が生前、自分が乗った車を追い抜いた日本車に憤慨した後、こうした現象が生じている。

31日の北朝鮮専門ニュースサイト「デイリーNK」によると、咸鏡北道(ハムギョンブクド)清津(チョンジン)消息筋は最近、「国防委員会が2010年に『日本の乗用車をすべてなくしてしまいなさい』と指示して以来、今は日本産の乗用車やバンはほとんど見られない」と述べた。

 
こうした措置は金正日による06年の日本車廃棄指示に基づく。当時、金正日は元山(ウォンサン)-平壌(ピョンヤン)高速道路で自分の車を追い抜いた日本車を見て、「あの日本車を見ると目から火が出る」と言いながら日本車全量廃棄指示を出したのが発端という説だ。

別の脱北者は「日本産のバンの中でカーテンをして賭博や麻薬などが行われているという報告があり、そうでなくても日本の対北朝鮮政策に怒っていた金正日が日本車をすべてなくせという指示を出したと聞いている」と話した。

北朝鮮の日本車根絶政策を端的に表すエピソードもある。08年に咸鏡北道のある貿易会社が日本の中古車を羅津(ナジン)港を通して持ち込んだ。これを見た咸鏡北道の党書記は中央に全量廃棄すると報告し、当局はこれを承認した。結局、輸入された乗用車およそ300台は1カ所に集められ、幹部が見守るなかショベルカーでつぶされた。

金日成(キム・イルソン)主席も1990年代初め、日本車廃棄を指示した。錦繻山(クムスサン)記念宮殿で物資を降ろしていたいすゞの貨物車を目撃した金日成主席が「抗日パルチザンを討伐するために討伐軍を運んだいすゞが、今では国内に入っているのか」と怒りを表したという噂だ。

金晋希(キム・ジンヒ)記者

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