韓中FTAで13億人市場へ…韓国の勝負カード(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2012.05.03 08:53
農水産業の反対はどのFTAよりも大きい。韓国農村経済研究院によると、韓中FTAが発効する場合、農水産輸入額は108億ドルに増え、農業生産額は14.7%減少する見込みだ。
水産業はさらに強く反発している。水産協同組合水産研究院のキム・ヒョンヨン研究室長は「中国は漁場が韓国とほぼ同じで、統営(トンヨン)も中国山東省も流通時間に差はない」とし「韓中FTAが締結されれば水産業の基盤が崩れるだろう」と述べた。
両国政府が2段階に分けて交渉を行うことにしたのは、こうした懸念のためだ。両国はまず1段階の交渉で保護すべき「敏感品目群」を決めた後、2段階の交渉に移る。これまでのFTAにはなかった交渉方式だ。敏感品目群のうち「超敏感品目」は協定から除外する。コメはここに含まれる。「一般敏感品目」は関税を10年以上にかけて廃止したり、部分的に縮小する計画だ。どの品目をどれほど敏感品目に含めるかは今月中に始まる1段階交渉で決める。朴泰鎬本部長は「農水産物だけでなく、一部の競争力がない工業品とサービスも敏感品目になるだろう」と述べた。