【社説】少子化解消は仕事と家庭の両立が答えだ
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2012.04.08 12:41
韓国の出生率は世界最低だ。世界222カ国のうち217位だ。女性1人が一生の間に産むと予想される子どもの平均は昨年1.24人にすぎなかった。結婚と妊娠、出産を忌避する女性たちが増えたのが最大の理由だ。結婚を遅らせようとする。結婚しても妊娠と出産を先送りし、出産してもできるだけ子どもの数を少なくしようと努力する。それでも女性のせいにはできない。妊娠と出産で働く女性が受ける被害が莫大なためだ。一度考えてみるべきだ。世界で最も長い労働時間で子どもを育てやすいだろうか。妊娠と出産を不満な視線で眺める組織が大半ではないのか。昇進が適時に行われず考課も悪く与えるのが韓国の組織風土だ。さらに辞職勧告も頻繁だ。大変な思いをしながら持ちこたえる女性たちも子どもが小学校に入る年齢になれば概ね職場を辞めるのはそういう理由だ。女性の中でも妊娠、出産、子ども養育期間に当たる30~44歳の経済活動参加率が特に低い理由だ。
事情がこうであれば少子化対策の核心は女性たちが仕事と家庭ともに専念できる勤務環境の造成だ。1日平均12時間に達する世界最長の労働時間を短縮しなければならない。少なくとも子どもを育てる時だけは休職期間を十分に与えなければならない。子どもを育てながら働けるように勤務時間を柔軟に調整する柔軟勤務制も積極的に施行されなければならない。政府は事案の深刻性を認識してすでにそのような計画を組んでいる。昨年から始まった第2次少子高齢化基本計画の核心が仕事と家庭の両立の日常化だ。