【噴水台】レディー・ガガのおかげで国際的に有名になった韓国映像物等級委員会
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2012.04.05 09:57
高校1年の息子の起床時間は午前6時だ。中学校の時より1時間は早くなった。勉強に熱中しているのではない。学校の放送部に入ったためだ。朝の放送を準備するには7時までは登校しなければならないが、しんどいどころか楽しくておもしろいという。最近は放送祭の準備で忙しい。アイデアを得るためだとして友人らと各種映像を熱心に見ている。
子どもたちが参照するアーティストの中には米国のポップスターのレディー・ガガもある。ヒット曲を相次いで出したシンガーソングライターであり前衛的パフォーマンスアーティストだ。昨年にはフォーブス誌で「世界で最も影響力ある人物」に選ばれたりもした。ガガは何よりソーシャルネットワーク時代を象徴するポップアイコンだ。世界で最も多い2215万人のツイッターのフォロワーを持つ。プロモーションビデオはテレビではなくユーチューブを通じて公開する。その中には4億5600万回のアクセス数を記録したものもある。このためインターネット接続率がとりわけ高い韓国の10代にとってレディー・ガガは少女時代ほど身近なアーティストという話だ。
そんな彼女の来韓公演をめぐり社会が騒がしい。映像物等級委員会が27日の公演に対し「満18歳未満観覧不可」の判定を下したためだ。2009年の来韓公演は「満12才以上観覧可」だった。それに準じてチケットを売った主宰側は未成年のチケット購入者を探し「強制払い戻し」をさせるのに脂汗をかいている。今回の公演は11カ国で行われるワールドツアー「The Born This Way Ball」の一環だ。ツアーに含まれたアジア5カ国のうち未成年者観覧不可の判定を下したのは韓国だけだ。文化界では映像物等級委員会が一部保守キリスト教団体の公演取り消し圧力に屈服したのではないのかと疑う。この団体は彼女が「サタンを崇拝し同性愛を擁護する」として批判してきた。