【社説】韓米FTA、効果極大化に注力しよう
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2012.03.14 10:57
韓米自由貿易協定(FTA)がいよいよ15日午前0時に正式に発効される。発効と同時に米国は韓国に自動車など8628品目、韓国は米国にワインやカバンなど9061品目の関税を即時撤廃する。世界最大の米国市場に韓国商品のほとんどが関税障壁なく出入りできる道が開かれるのだ。もちろん韓国にもほとんどの米国商品が無関税で入ってくる。市場がそれだけ大きくなる一方で競争も激しくなる。FTAは機会であり挑戦だ。FTAによる開放の挑戦がいくら大きかったとしても、貿易で成長してきた韓国としては韓米FTAがもたらす絶好の機会を忘れることはできない。われわれはすでにチリと欧州連合(EU)とのFTAを通じ開放の波を超え国益増大の機会を求めた経験と実力を持った。
FTAで得ることができる最大の国益は単純に輸出を増やすのではなく国民の所得を高めて働き口を作り出すことだ。内需市場が狭い韓国は自由貿易を通した市場拡大で活路を見出すほかはなく、韓米FTAはその道を広げたのだ。野党と一部団体は相変らず韓米FTAの破棄と再々交渉を主張する。しかし協定の一部内容が不満としてもこれを戻して無効にするのはより大きな国益の損失と国格の損傷を意味する。反対勢力はまず韓米FTAでできる所得増大と雇用創出の機会を何に変えることができるのかから答えなければならない。