申次官は、「みなさんの競争者は部署内部ではなく、他の国の経済官庁で自国のために努力する公務員たちであることを肝に銘じなさい。国際会議に積極的に参加し、グローバルネットワークを形成しようとする努力も重要だ」と話した。申次官は、「みなさんの先輩官僚たちは国際舞台に出て行き資金援助を引き出すため考える余裕もなかったかわいそうな世代だ。途方もない侮辱感に耐え、彼らの前では卑屈に笑わなければならなかった」と吐露した。彼は「みなさんは実力をさらに育て後輩世代が国際舞台で堂々と対応できる枠組みを作ってほしい」と求めた。

経済を見る目をどのように育てるべきかいくつかのＴＩＰも伝えた。まず重要なのが数字に対する感覚だ。ＧＤＰがいくらなのか、自分が担当する分野はＧＤＰでどれだけ占めているのか、大きな絵を描く練習をするよう勧めた。そのためには「トイレでも重要な数字を見なければならない」と助言した。良い経済学者が多く働いている国際通貨基金（ＩＭＦ）のホームページを訪問しろとの話もあった。政策の沿革を通じて縦の流れを把握する一方、他の国の動きを横に比較する訓練も必要だということだ。

申次官は、「学校で習ったこととここで実際に仕事をしながらぶつかるものは大きく違う。成り行きで他人のものにかけはぎしようとせず、自分だけのコンテンツを作り出せ」とした。読者ではなく創作する作家になれとの注文だった。

◇１９９７年通貨危機

１９９７年金融会社の不健全化、外貨準備高の管理失敗などにより迎えた韓国の外貨流動性不足現象。同年１２月に韓国政府は国際通貨基金（ＩＭＦ）から１９５億ドルを支援する内容の救済金融覚書を交換した。これを克服するため韓国はＩＭＦが要求する多くの条件を履行しなければならなかった。ＩＭＦは外国為替相場安定などのために１９４５年に設立された国際金融機関でワシントンに本部を置いている。


韓国ＧＤＰは世界のわずか１．７％…「まだ国際的発言権小さい」（１）