潘基文国連事務総長「脱北者の強制送還に深い憂慮」
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2012.03.10 08:07
潘基文(バン・ギムン)国連事務総長が8日(現地時間)、中国の脱北者強制送還に関し、「韓国政府と深い憂慮を共有する」と述べた。
潘事務総長はこの日、米国を訪問中の金星煥(キム・ソンファン)外交通商部長官との非公開昼食の席で、「脱北者の身辺に対する国際的基準と人道的考慮に優先順位をつけるのが重要だ」とし「国連は当事国が要請する必要な支援を提供する準備ができている」と強調した。中国が脱北者の強制送還を中止できるよう国連レベルの協調を求めた金長官の要請に対し、潘事務総長はこのように述べたと、同席者らが伝えた。
韓国政府も脱北者の強制送還を阻止するための全方向圧力に乗り出した。まず12日にスイス・ジュネーブで開かれる国連人権理事会で、脱北者強制送還問題を積極的に取り上げる計画だ。金長官は「国連人権理事会でマルズキ・ダルスマン国連北朝鮮人権特別報告官が北朝鮮内の人権実態に関する報告書を発表する予定」とし「この時、脱北者問題も集中的に議論されるだろう」と述べた。