【時論】父・金正日の誕生日を迎えた金正恩へ(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2012.02.16 09:29
北朝鮮で言う「人民生活の生命線」(2011年新年共同社説)はすなわち食糧問題解決を指す。現在成人の1日の配給量は規定量の700グラムの半分水準だ。これは国連食糧農業機関(FAO)の推奨量458グラムにも満たない。住民たちには何といっても食糧が最も重要だ。食糧難が解決されれば残る「3・3・3」は解決することになる。臼で突いてこんがらがった髪をとき櫛でとかし、すき櫛ですくようにだ。
解決策は何か。まず農地所有権と耕作権を分離しなければならない。所有権は現在のように国と協同団体が持つものの、耕作権は農民に戻さなければならない。個人菜園の生産量が協同農場の生産量よりはるかに多いという事実に注目する必要がある。
これとともに韓国の先進営農技術を受け入れるべきだ。稲作の場合、育った苗をぎっしり植える成苗密植という「主体農法」には限界がある。3.3平方メートル当たり120~180株を植えてどうして風と太陽の光が通るのか。それで病虫害が深刻で農作業を駄目にしているという。韓国の農法を受け入れた平壌(ピョンヤン)近くの協同農場で2倍近いコメを収穫した成功事例を見習えばできる。