韓国の貿易収支“赤字”…対EU輸出の半減で「大打撃」(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2012.02.02 10:00
1日の輸出入動向を発表する知識経済部の韓珍鉉(ハン・ジンヒョン)貿易投資室長の表情は険しかった。韓室長は「ミスター黒字」と呼ばれている。韓室長が貿易主務局長になった2010年2月、貿易収支は前月の赤字から黒字に転じた。その後も輸出好調で昨年12月まで23カ月連続の黒字となった。さらに貿易1兆ドル時代も開いた。この期間、韓国経済を事実上の‘ワントップ’で牽引してきたのが輸出だという自負心も強い。新年早々、輸出に異常兆候が感知され、悲観的な展望が出てきたが、韓室長は「厳しいが、もう少し見守ろう」と期待を捨てない姿だった。
しかしこの日公開された1月の貿易収支は19億6000万ドルの赤字だった。5億ドル前後の赤字を予想していた市場の予想を大きく上回った。輸出は415億3000万ドルで、前年同月比6.6%減少した。一方、輸入は434億9000万ドルで、同比3.6%増となった。この日、韓室長は「予想より赤字幅が大きかったのは事実」としながらも「季節的な影響があっただけに、2月には黒字に転換すると期待している」と述べた。