【噴水台】達人の境地は忍苦の1万時間を耐えたところではないか
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2012.01.29 13:09
米原万里は文筆家として名をはせた日本女性だ。不治の病にかかり55歳で死去した。もともとはロシア語専門の通訳だった。ロシア語通訳に関する限り日本で彼女に並ぶ人はいなかった。死の数カ月前の2006年1月、彼女は週刊文春にこんな文を書いたことがある。
通訳として活躍していたころ、「このレベルまで通訳をするにはどれだけの語学力を持たねばなりませんか」という質問をたびたび受けたという。そのたびに彼女は、「その国の小説を楽しめるくらい」と答えたという。それこそ愚問に賢答だ。外国語で書かれた小説を読んで楽しめるというのは単純に語学の能力だけでできることではない。その国の文化と歴史、風俗と地理、時事まであまねく精通してこそ可能だ。その国の小説を楽しめるということは事実上半分ぐらいはその国の人になったという意味だ。1~2年の瞬間的な努力でできることではないという話だ。