◇日本最高から米国最高に向けて＝イラン人の父と日本人の母の間で生まれたダルビッシュは昨年、日本ハムで１８勝６敗、防御率１．４４と活躍した。５シーズン連続で１８０イニング以上を投げ、１点台の防御率をマークするなど、リーグ最高のエースという評価を受けた。日本での７年間の通算成績は９３勝３８敗、防御率１．９９、１２５９奪三振。０７年には日本最高投手に与えられる沢村賞を受賞し、０９年と１１年は防御率１位となった。リーグＭＶＰにも２度（０７、０９）選ばれている。

０８年北京オリンピック（五輪）と０９年第２回ＷＢでは日本代表の主軸投手として活躍した。１９６センチの身長から投げ下ろす直球が武器で、最高球速は１５６キロに達する。さらにカットファストボール、スライダー、カーブも逸品だ。制球力も最高レベルという評価を受ける。

テキサスはダルビッシュを獲得し、先発マウンドの強化に成功した。左腕エースのウィルソンがＦＡでＬＡエンゼルスに移籍したが、ホランド、ルイス、ハリソン、フェルドマン、オガンドら従来の先発陣は健在だ。守護神のフェリスも先発を狙っている。それほどマウンドが高まった。６先発ローテーションを検討しているという声も聞こえる。テキサスのジョン・ダニエルズＧＭは「ダルビッシュはメジャーの経験がないが、十分に実力を証明するだろう。テキサスの若い投手陣に彼が加わることで、より安定し、競争力が高まるはずだ」と述べた。


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