韓国の貿易収支が２１カ月連続で黒字を記録した。しかし、２００９年１１月から２年間にわたり２けた成長を維持した輸出増加率は１けたに落ちた。

知識経済部が１日に集計した先月の輸出入実績（速報値）によると、１０月の貿易収支は４２億９０００万ドルの黒字を記録した。輸出は前年同月比９．３％増加の４７３億６０００万ドル、輸入は１６．４％増の４３０億７０００万ドルだった。

輸出品目別に見ると、石油製品が２９．０％で最も多く増え、次いで自動車（１８．９％）、鉄鋼製品（１７．９％）、石油化学（１７．６％）の順に増加率が高かった。しかし液晶デバイス（マイナス２．２％）、半導体（マイナス４．４％）、船舶（マイナス６．４％）、無線通信機器（マイナス２８．９％）などＩＴ分野は不振が続いた。

輸入部門は資本財の輸入減少、消費財の輸入増加傾向の鈍化などから、これまで２０％以上の成長を見せていた増加率が１０％台に落ち込んだ。しかし原油価格上昇と輸入量の増加により原油（５２．７％）、ガス（４８．６％）、石炭（１４．０％）などの原材料輸入は増加傾向が続いた。

一方、知識経済部は来月１２日に年間貿易１兆ドル達成を記念する行事を開催することにした。貿易金額累計は今年に入り１０月までで８９８８億ドルを記録し、すでに昨年１年間に記録した８９１６億ドルを超えており、来月上旬に初めて１兆ドルを超えると予想されている。