韓国は“低成長を受け入れなければならない時代”(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2011.10.28 10:26
韓国銀行の金仲秀(キム・ジュンス)総裁も過度な悲観論を警戒した。金総裁はこの日韓国経営者総協会での講演で、「来年の成長も今年と同水準だろう。黒字規模は減るかもしれないが、経常黒字を維持するだろう」と話した。また、「中国をはじめとするアジア主要国の輸出が活気を維持し、企業の在庫縮小など異常兆候が現れていないなど経済状況はリーマンショック当時のように悪化しはしないだろう」との見方を示した。
しかし市場の見方は違う。一部では景気が鈍化して物価が高騰するスタグフレーションにさしかかっているのではないかとの診断が慎重に出ている。
韓国経済研究院のアン・スングォン研究委員は「経済主導者が予想する未来の物価上昇率の期待インフレ率は年4%台で高止まりしている。成長率が予想に達しない場合はスタグフレーションに対する懸念が拡大しかねない状況」と話した。韓国銀行がこの日発表した期待インフレ率は年4.2%で、7月から4カ月にわたり4%台を記録している。これに対し当初年5%だった政府の成長見通しは上半期に4%台後半、下半期に4%台前半と低くなった。