２０１１Ｆ１コリアグランプリのチケット販売が快速疾走している。Ｆ１大会組織委員会は２７日、グランドスタンドＩ席とＪ席の１万５８５４席が完売し、高価格のグランドスタンドＡも近く販売が完了すると明らかにした。パク・ボンスン組織委チケット事業部長は、「国内モータースポーツ普及とＦ１コリアグランプリの大衆化という戦略が消費者に通じているという傍証とみることができる」と評した。

グランドスタンドＩ席とＪ席は１８万ウォン（約１万１７００円）で最も安い。時間によっては夕焼けを受けて走るマシンの姿をカメラに収められ、マシンの疾走を比較的長時間にわたり観覧できる席だ。グランドスタンドＡは６９万ウォンで、スタート時に展開されるポジション争いとフィニッシュ、躍動的なピットスタッフ、大会開幕式、各種イベントを観覧でき、Ｆ１ファンに人気の席だ。

ファンだけでなく企業の関心も高い。組織委は１６日にコーポレートスイート１７室が完売したと明らかにした。コーポレートスイートは独立した空間で特別なサービスを提供し、スカイボックスとも呼ばれる。メイングランド上段に位置したコーポレートスイートはレースの白眉であるスタートとフィニッシュを観覧でき、向い側のピットで繰り広げられる躍動的なピットスタッフを目の前で見ることができる。１人当たりのチケット価格は２６０万ウォンだ。Ｆ１組織委関係者は、「企業ブース販売が完了したのに続き、最も大衆的なＩ席とＪ席が売り切れ、企業と大衆の関心を引き出すのに成功した」と明らかにした。

一方、日本のレーシング専門誌は今月初めに霊岩（ヨンアム）インターナショナルサーキットの観客席に評点を付けた。この雑誌は「韓国のサーキットは観覧席からサーキットが近く設計された。ストリートコースのシンガポールマリーナサーキットと比較しても遠くなく感じられるほど」と評した。「安らかながらも迫力を感られる」としてＩ席とＪ席にそれぞれ５点満点で３．５点を付け、Ｆスタンドには「Ｆ１マシンの高速コーナリングをしっかりと感じられる」という評価とともに最も高い５点をつけた。