【コラム】規制韓国、ノーベル賞を遠ざける(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2011.09.20 17:20
韓国人が投票と選挙に没頭する間、米テキサストリビューン紙に驚くような記事が掲載された。 テキサス州知事リック・ペリー氏の体験談だった。 共和党大統領選の有望株に浮上したペリー氏は以前から脊椎疾患に苦しんできた。 ペリー氏を救ったのは韓国のある研究所で特別培養された成体幹細胞だった。 ペリー氏の主治医は韓国で「奇跡を見た」と賛辞を惜しまなかった。 健康を回復したペリー氏は「親愛なる米国人」にもこの驚異を提供するためテキサスを成体幹細胞のメッカにすると宣言した。 これが伝えられ、巨額の寄付金が次々と集まっている。
奇跡を生んだ韓国は「2センチ論争」中だ。 がん発病1位の胃がんから韓国人を救出しようという当局の決定はよかったが、健保適用対象の早期がんを何センチに限定するかが問題だった。 当局は科学的資料に基づいて2センチに制限した。 韓国人よりも体型が矮小な日本では3センチとしている。 余裕ある財政と先端技術を考慮して受恵者を増やしたのだ。 2センチから3センチの間に数十万人の患者が密集すれば、韓国の手術台は紛争に巻き込まれるだろう。 例えば胃がんの大きさ2.1センチの患者は安くてきれいな内視鏡切除手術を望むはずであり(約50万ウォン)、医師は2センチ規制に拘束されて、腹部に穴を開ける腹腔鏡手術や伝統的な開腹手術に回さなければならない(約250万ウォン程度)。 安全性に縛られた「2センチ規制学」の結果がそうだ。 患者の腹部に穴を大きく開けてこそ健保財政が節約される。 患者は手術費を5倍多く支払い、医師は世界最高の技術を発揮できない。