北朝鮮が脱北者出身の趙明哲（チョ・ミョンチョル）統一教育院長（高位公務員）に対するテロを計画しているという情報が入手され、関係当局が身辺保護などの措置を取っていることが分かった。

対北朝鮮消息筋は１８日、「北朝鮮が趙院長を要人テロ対象人物のうち筆頭の標的にしているという情報が入った」とし「趙院長が持つ象徴性のため、危害を加えようとしているようだ」と述べた。

金日成（キム・イルソン）大教授出身の趙明哲氏は９４年に脱北・亡命した後、対外経済政策研究院で勤務し、今年６月、脱北者としては最高職位である統一部傘下の統一教育院長に任用された。北朝鮮は任命直後、趙院長を「人間ゴミ」などと猛烈に非難した。

消息筋は「韓国に定着した２万人の脱北者のうち最も成功した人物である趙院長にテロを加え、韓国社会と国内定着脱北者を混乱と衝撃に陥れようという動き」と分析した。

関係当局は金寛鎮（キム・グァンジン）国防部長官を狙った北朝鮮の暗殺グループが国内に潜入したと報道された先月、趙院長の身辺保護を本格的に始めたことが把握された。警護を受ける金長官とは違い、趙院長は主に官用車を利用して一人で移動するなど、テロの危険に露出しているからだ。


北朝鮮、最も成功した脱北者・趙明哲を狙う（２）