【社説】対北朝鮮政策、実用主義的な接近が必要(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2011.09.01 15:33
新しい統一部長官に柳佑益(リュ・ウイク)元駐中国大使が内定した。 柳氏の最初の言葉は「南北関係の実質的進展のために、必要なら柔軟性を出す部分があるのか考えてみる」ということだ。 もちろん柳氏も「政府の対北朝鮮政策基調は一貫して維持する考え」と明らかにし、対北朝鮮政策の急激な方向旋回には一定の距離を置いた。 しかし対北朝鮮強硬立場を固守した玄仁沢(ヒョン・インテク)長官が更迭され、普段から「実用主義的南北関係論」を堅持してきた柳氏が任命されたことで、政府の対北朝鮮政策に変化があることが期待される。
最近、洪準杓(ホン・ジュンピョ)ハンナラ党代表は「11月に良いことがあるだろう」と発言し、南北間で何か進行中であることを示唆した。 また北朝鮮の金正日(キム・ジョンイル)総書記が最近、メドベージェフ大統領との首脳会談で、ロシア-北朝鮮-韓国とつながるガスパイプライン建設に同意したという報道もあった。 こうした雰囲気で猪突的な実用主義者として知られる柳氏の起用は、不通の南北関係を解消できる契機になりうるという点で注目される。