【社説】反大韓民国歴史教科書の居場所をなくさなくては
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2011.08.18 11:59
歴史教科書は育っていく世代に正しい歴史認識を植え付ける内容を盛り込まなければならない。歴史に対する正確な理解と自負心を基に未来を見通す力を育てられるようにしてこそ正しい歴史教科書だ。歴史教科書に対する最終責任が国にある理由だ。ソウル高裁が一昨日、左派偏向議論を巻き起こした金星出版社の韓国近現代史教科書に対する教育科学技術部の修正指示は適法と判断したのもこれを再確認したものという点で当然の判決だ。国の教科書修正命令は誤記など明白な誤りだけでなく、歴史的現実に対し誤った認識を引き起こす部分などにもできるというのが裁判所の判断だ。
裁判所は特に、民間出版社の検定教科書に対しても国の管理・監督権限を認めた。偏向的な理論・見解・表現を含んでいたり、国の体制と正統性を否定するものではないか国が審査することができると判断したのだ。検定の意味を幅広く解釈したのも注目に値する。検定権限には教科書の内容を後に教育目的に適合するよう修正できる権限も含まれているということだ。検定を通過した教科書といってもわい曲された部分が出てくれば正すのが国の責務であることを強調したという意味がある。