【社説】韓国史教科書、成就の歴史に照明を
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2011.04.30 12:13
歴史教育の正常化は先延ばしできない時代的課題だ。先週、李周浩(イ・ジュホ)教育科学技術部長官、李泰鎮(イ・テジン)国史編纂委員会委員長、イ・ベヨン歴史教育課程開発推進委員会委員長が「歴史教育強化案」を出して、来年から韓国史を高校必修課目とすると発表したのは、その出発点にあたる。多数の国民の支持の中で必修課目に指定されただけに、今後の運営過程で進行を誤ったり試行錯誤があってはならない。まずは私たちの子どもに誇らしい「大韓民国史」を深く教える教科書をつくる仕事が最優先課題だ。
政府もすでに新しい教科書制作作業を始めた。2月に発足した歴史教育課程開発推進委が教科書の執筆と検定に関する基本的な指針をまとめているところだ。6月には国史教科書検定権限の移管を受けた国史編纂委員会が教育課程改善ガイドラインを作成して歴史教育課程開発推進委に報告し、また国史編纂委にフィードバックされる過程を経て執筆・検定基準が最終確定するという。韓国史専門家や一線の教師はもちろん、社会各界の意見も幅広く聞いて、教育現場に有益な教科書が出てくるよう努めることをを望む。