【社説】李大統領の「共生発展」、意志だけではだめだ
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2011.08.16 11:58
李明博(イ・ミョンバク)大統領がきのうの光復節の祝辞で、「共生発展(Ecosystemic development)」という話題を投げかけた。用語は新しいが含意はおなじみだ。これまで話されてきた「相生」「同伴成長」を合わせたニュアンスだ。これで足りなければ昨年の光復節の祝辞で持ち出した「公正社会」の概念まで追加すれば良いだろう。李大統領は、「発展の量に劣らず質が重要だ。既存の市場経済は新たな段階に進化しなければならない」と強調した。
競争と自由貿易を強調する新自由主義経済体制が何度かの危機を自ら招き攻撃を受けると国内左派もその隊列に合流した。一言で言えば持つ者が持たざる階層を配慮しなければならないということだ。資本主義はわれわれが選択したものだがもちろん完ぺきではない。温情的資本主義に拍手を送る人が増える理由でもある。ビル・ゲイツが話した創造的資本主義(creative capitalism)も同じ脈絡だ。李大統領は市場経済の足りない点を埋める手段として共生発展と言い出したとみられる。