「神谷さんように生き生きした竜を折りたい」韓国の“折り紙の神童”(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2011.07.11 14:44
冬の夜が特に長かった今年1月、全羅北道井邑市(チョンラブクド・ジョンウプシ)。インソンが真っ暗な布団の中で紙を折っていた。灯りといえば父親の携帯電話から漏れるのがすべてだった。「インソン、もうそれくらいにして寝ろ」息子のそばで横になっていた父親は、紙が触れ合う音で目が覚めた。母親と弟もこれに続いて寝返りをうった。
普段もたびたび布団の中で折り紙をして、家族が起きると寝床に入るインソンだったが、この日だけは紙を折る手を休めようとはしなかった。日本の折り紙作家の神谷哲史(30)の作品の中の“恐竜”を初めて折り始めた日だからだ。天才作家の神谷はインソンが一番好きな作家だ。「他の勉強とは違い、折り紙は一度折ると忘れられなかったんです。神谷さんの作品のような難しい作品に出会うと、眠る時間も惜しいです」