【社説】「三星全体に腐敗が広がっている」
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2011.06.10 11:03
「三星グループ全体に不正腐敗が広がっている」。李健煕(イ・ゴンヒ)会長が9日朝、ソウル瑞草洞(ソチョドン)の三星(サムスン)電子本社に出勤し、記者らに述べた言葉だ。最近実施された経営診断で三星テックワンの役職員の不正が摘発されたが、他の系列会社でもこういう問題が多いということだ。すでに呉昌錫(イ・チャンソク)テックワン社長をはじめとする役員が相次いで辞表を出している。李会長は「この10年間、韓国が少しうまくいって安心し、こういう現象が表れている」と述べた。前日の水曜社長団会議に続き、この日も叱責したのだ。
不正腐敗といえば公共部門が思い浮かぶが、民間部門でも少なくない。税金が投入されるところでないという理由で、相対的に関心が少ないだけだ。民間の不正はほとんど大手企業が中小企業と取引する過程で生じる。いわゆる甲乙関係を悪用して、協力会社から接待や金品を受ける。李会長も「不正腐敗には接待もありわいろもあるが、最も悪いのは部下職員に不正をさせること」と話した。