【コラム】原発のない先進韓国はない
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2011.04.18 17:58
福島原発事故の発生から1カ月が過ぎた。 ソウルに降った春雨から放射能のにおいがするという誇張された憂慮の中、国家原発政策を全面的に見直すべきだという主張も出てきている。 私たちの原発政策はどこへ向かうべきなのか。 全体電力の75%を原子力に依存している世界最大電力輸出国のフランスの動向が目を引く。 サルコジ仏大統領は多くの原子力専門家と装備を日本に支援したのに続き、自ら日本を電撃訪問し、全幅の支援を約束した。 原発の安全性確保においてフランスの力をアピールし、これを通して今後、国際原発産業を主導しようという活動と考えられる。 今回の事故をむしろ国益極大化の契機として活用しているのだ。
韓国はエネルギーの消費が世界10位でありながら、全体エネルギー所要の97%を輸入に依存している。 原子力が韓国全体電力の36%を供給していることで、安定的なエネルギー供給が可能だった。 こうした状況で原発を放棄しようという主張は非現実的であるうえ無責任だ。 原子力の発電単価はkWh当たり約40ウォン(約3円)と、石炭・ガスよりも安い。 原子力は二酸化炭素の排出量がほとんどなく、気候変動時代に適したエネルギーだ。 韓国経済の持続的発展とエネルギー安保レベルで原子力は放棄できない選択だ。