【コラム】リビア、日本原発、そして北朝鮮
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2011.03.25 11:23
全世界を驚かせているリビア事態と日本原発事故を見ながら、あたかもどこで見たようなデジャブ、既視感を受けた。すぐに北朝鮮が浮い浮かんだ。内戦が勃発し、同族に向かって「血の川が流れるだろう」と言ったカダフィの狂気の中で、3代世襲に進んで「金日成(キム・イルソン)国家」を云々する独裁国家、北朝鮮がオーバーラップした。「すべての国民は私を愛する。彼らは私を保護するために死も辞さないだろう」というカダフィの言葉は、「革命の首脳部を決死擁護する総爆弾になろう」という北朝鮮のスローガンを連想させる。
北朝鮮の金氏王朝は政権維持のために、数十万人の住民の餓死と強制収用所で苦しむ20万人の政治犯の犠牲を必要とした。おそらく北朝鮮指導部はイラク戦争を見ながら、米国の恐るべき軍事力に対抗するためには核兵器しかないという覚悟で核開発に拍車を加えたはずだ。今回のリビア内戦を通して、核兵器の放棄は政権の放棄という認識がさらに固着化しただろう。「朝鮮(北朝鮮)がなければ地球はない」という金正日(キム・ジョンイル)の主張も決して空言として済ませることはできないようだ。。