北朝鮮、金正恩後継への軍の反発防ぐため党規約を変更
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2011.01.07 10:04
北朝鮮が金正日(キム・ジョンイル)国防委員長の後継者、金正恩(キム・ジョンウン)に対する軍部の反発を防ぐため、軍に対する党の統制を強化する方向で労働党規約を改定したことがわかった。関係当局が6日に入手した労働党規約全文60条のうち、第46条は「朝鮮人民軍はすべての政治活動を党の導きの下で進める」と新たに規定した。また第50条は「各部隊に派遣された政治委員は党の代表として部隊の全般事業の責任を負い、掌握・指導する」としている。
当局はこうした条項の新設は、権力基盤が弱い金正恩に対する軍の影響力拡大を金委員長が懸念している状況だと分析している。特に世襲体制構築で発生しかねない軍部の反乱を遮断するための制度的装置とみている。新労働党規約第22条は、「朝鮮労働党総秘書(現在は金正日)は党中央軍事委員長となる」とし、自動的に兼任することにした。