朴智星（パク・チソン、２９、マンチェスター・ユナイテッド）はもう‘名前のない英雄’（Ｕｎｓｕｎｇ　Ｈｅｒｏ）ではない。助演ではなく主演として最高のドラマを演出し、マンＵに勝ち点３点をもたらした。

朴智星は７日（日本時間）、英マンチェスターのオールドトラフォードで行われたプレミアリーグ第１１戦ウォルバーハンプトン戦で２得点し、チームを２－１の劇的な勝利に導いた。今季カーリングカップでのみ２得点を記録していた朴智星は、リーグ５試合出場で２得点となった。朴智星の今季の攻撃ポイントはカーリングカップ２得点・２アシスト、欧州サッカー連盟（ＵＥＦＡ）チャンピオンズリーグ１アシストを含め、４得点・３アシストに増えた。

マンＵは最近、ウェイン・ルーニー、ライアン・ギグス、アントニオ バレンシア、ルイス・ナニーら主力がケガで抜けた。このためファーガソン監督は朴智星が自分の役割を果たしたこの日の勝利を喜んだ。

ファーガソン監督は「ハーフタイム直前と終了ホイッスル直前に１ゴールずつ決めるとは本当に驚く活躍だ。朴智星はこの数週間、私たちのチームで最高の選手だ」と称賛を惜しまなかった。

普段はおとなしい朴智星もこの日、「ロスタイムに決勝ゴールが決まり、観客が立ち上がって大喜びした。信じられない瞬間で、本当にうれしかった」と喜びを表した。

英スポーツ専門チャンネル「スカイスポーツ」は「（朴智星は）競技場のどこにでもいた。そして２ゴールを決めた」という評価とともに、チーム最高の評点８点を与えた。