李明博（イ・ミョンバク）大統領は１５日、青瓦台（チョンワデ、大統領府）で、訪韓中のアーノルド・シュワルツェネッガー米カリフォルニア州知事に会い、カリフォルニア州の高速鉄道建設事業に韓国企業が参加するのを支援してくれるよう要請した。

カリフォルニア州はセクラメント－サンフランシスコ－シリコンバレー－ロサンゼルス－サンディエゴなど１２５０キロの高速鉄道事業を推進している。事業費規模は４３０億ドルにのぼる。高速鉄道の受注戦には韓国・中国・日本・ドイツ・フランス・スペイン・イタリア・ベルギーの８カ国がすでに参加している。

李大統領はシュワルツェネッガー知事に対し、「韓国はフランスから高速鉄道を導入したが、短期間で独自の技術を開発し、運営に成功した。経済性が高いだけに、韓国の企業が参加できるように支援してほしい」と述べたと、青瓦台側は伝えた。

シュワルツェネッガー知事はこの日、ＫＴＸに乗った所感を「時速３２０キロの列車に乗った。とても速く、すばらしかった。私たちは韓国がカリフォルニア州の高速鉄道事業に参加することを望む」と述べた。

この日、シュワルツェネッガー知事は鄭夢九（チョン・モング）現代自動車グループ会長と一緒に、ソウル駅－天安牙山（チョンアンアサン）駅区間のＫＴＸ－山川（サンチョン）に乗った。仏ＴＧＶの技術で作られたＫＴＸ－１とは異なり、ＫＴＸ－山川は現代車グループ系列会社の現代ロテムなどが独自の技術で開発した高速鉄道列車。

シュワルツェネッガー知事は列車内に設置されたモニターで列車の速度が時速３００キロを超えるのを見て「ワンダフル、アメージング（ｗｏｎｄｅｒｆｕｌ，ａｍａｚｉｎｇ）」という感嘆詞とともに「韓国高速鉄道は乗り心地も良く、騒音も少ない」と語った。

シュワルツェネッガー知事と鄭会長はＫＴＸ－山川内で、現代車のカリフォルニア投資・事業現況や高速鉄道事業などについて議論した。鄭会長は「韓国は０４年から高速鉄道を運行してきたが、関連技術をかなり蓄積している。現代ロテムが開発したＫＴＸ－山川は価格競争力と品質が優れている」と強調した。

シュワルツェネッガー知事は「韓国高速鉄道の速度と効率性が印象深かった。韓国高速鉄道のノウハウをカリフォルニア州に十分に伝えてほしい」と述べた。また「私たちは高速鉄道を建設する際、施工能力だけでなく安全運行や維持管理、環境に及ぼす影響などを総合的に考慮しながらパートナーを選定する」と明らかにした。


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