【グローバルアイ】パク・ヨンハ・李秀賢さんのような真心を
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2010.07.22 17:28
#1.18日に東京で行われた故パク・ヨンハさんの献花式は衝撃だった。 これまで日本で何度か葬儀に行ったことがあるが、わずかに涙を流すだけで、大声を出して泣く人は見たことがなかった。 夫を亡くしても、息子を亡くしても、淡々とした姿が私の知る日本人だった。 それが日本人の死生観だと思っていた。 ところがそうではなかった。 この日の献花式では、パク・ヨンハさんの写真を胸に抱いたままファン同士で大きな声で泣いたり、パク・ヨンハさんの日本デビュー曲「行かないで」を韓国語で歌っている人たちもいた。 この日集まった1万4200人の日本人がこのように号泣し鳴咽する理由は何か。 私は単なる韓流スターに対する漠然とした憧れや欽慕のためではないと思う。 パク・ヨンハさんの真心が彼女たちを引きつけ、泣かせたと考えている。
2004年のことだ。 パク・ヨンハさんは九州鹿児島県でトークショーを開催した。 数万人の申込者のうち抽選で300人だけがサイン会に参加できた。 筋萎縮症で20年間余り人工呼吸器をつけているイシバシ・エツコさん(36)も運よく当選者の一人になった。 しかし前日‘ドクターストップ’がかかった。 落胆したイシバシさんは失望し、一晩中涙を流した。 パク・ヨンハさんは行事場所で関係者からこうした事情を聞いた。 行事の後、鹿児島空港へ行く途中、パク・ヨンハさんはスタッフの反対にもかかわらず車を病院に向かわせた。 そしてベッドで横になっているイシバシさんの手をしっかりと握って去っていった。 わずか10分間のことだった。 しかしその真心は日本全国の涙を誘った。