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上海万博の韓国館、日本の技術、中国の規模を凌駕する(2)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2010.07.07 18:17
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 日本館・中国館とは対照的に韓国館からは人間味が感じられた。 伝統と歴史を無理に表現した痕跡も、科学的・哲学的な悩みや深さも感じられない。 2010年の韓国人のありのままの姿を見せている。 チョ・ミンソク氏の建築は精製された造形美ではなく、変化無双で開放的なデジタル的感性を建築に反映したという点で秀作だ。 建物外壁を飾った姜益中(カン・イクジュン)の3万8000個のアートハングルタイルは、インターネット上で見られるおもしろいコメントで漫談の花を咲かせ、長い列で暑さに疲れた観客の心を楽しませる。 ただ、その楽しみが韓国人だけに限定されるのが惜しい。

韓国館の圧巻は今回の万博のテーマである都市のビジョンを見せる映像だった。 これは、実写とアニメを軽快なタッチで混合し、現実とファンタジーを行き来する洗練された映像のためだけではなかった。 東方神起など韓流スターの華麗な出演のためでもない。 私たちが夢見る未来都市の中心に障害者の少女がいて、その少女の砕けた心まで考える韓国人の温みが胸に迫った。 予想通り、中国人の観客は拍手で応えた。

 
どの万博でもテーマ映像がこれほど熱い感興を起こすのを見たことがなかった私は‘これだ’と感じた。 私たちの競争力は機械でも歴史でもなく、今この瞬間の人の感情を表現し伝達するコミュニケーションの能力だ。 私たちは弱者の心を抱き込む。 痛みを感じて表現することができる。 絶えず渦巻く人生の屈曲の中でも、私たちは人間を失わない情の民族だ。 さらに速くて即刻的だ。 陳腐な権威と閉鎖的な位階秩序に耐えられない私たちには平等への欲求が強い。

情のソフトウエアを装着した韓国民はデジタル時代の偉大なコミュニケーターだ。 もし私たちの中で頭をもたげる国粋主義的な閉鎖性を克服できればの話だ。 上海万博の韓国館でその可能性を見た私は、力ではなく感情の交流を通して真の平和を形成するパックス・コリアナを夢見始める。

盧素英(ノ・ソヨン)アートセンターナビ館長


上海万博の韓国館、日本の技術、中国の規模を凌駕する(1)

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