【取材日記】「速く速く」で立ち上がった韓国、今後はコンテンツに悩もう
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2010.06.08 18:08
外国人職員が韓国企業の国内外産業現場で働きながら最初に習う韓国語が「パリパリ(速く速く)」という。 この「速く速く」は副作用も少なくなかったが、1970年代以降20年を超える高度成長期には‘漢江の奇跡’を起こす原動力となった。 半導体・テレビなど主要品目で韓国にトップを明け渡した日本電子業界が注目する韓国のスピード経営も、「速く速く」気質の国民性に根源がある。
最近、英ロンドンの韓国現地法人を取材中、興味深い話を聞いた。 「速く速く」のように現地採用職員が聞き取れる韓国語がもう一つあるということだ。 「やれ」だった。 「文句を言わず言った通りにしろ」という卑劣な言葉に属する「やれと言ったらやれ」の「やれ」だ。 ある現地法人の場合、役職員400人余りのうち韓国人駐在員約10人を除いてほとんどが現地採用の営業マンだ。 物量が足りない場合、注文順に商品を渡すのが英国人の常識なら、VIP級顧客会社には注文が後でも融通性(?)を発揮するのが‘韓国的’だ。 韓国企業で長く務めた青い目の現地人は‘やれ’という言葉がボスの口から出てくれば黙って動くという。 韓国人駐在員らがこうした表現を頻繁に使うため、現地人まで理解するようになったのだ。