４０年前にホームラン王の王貞治を作った打撃訓練法がよみがえる？

最近巨人は特別な訓練計画を発表した。「畳の上ではだしで素振り」だ。スポーツ報知が１９日、篠塚打撃コーチの「原監督が言っていたように今回のキャンプは原点が目標だ。それには素振りを見直すべきだ。畳の上での素振りは体重移動を確認するにもよく、畳のすり減り方でトレーニング量も確認できて良い」との発言を伝えた。

「畳の上での素振り」は巨人の象徴とも言えるトレーニングだ。ちょうど４０年前に王貞治と長嶋茂雄が使った方法でもあるためだ。特に王貞治は荒川博コーチとともに冬の間に素振りで夜を明かして一本足打法を完成させ大選手として成長した。松井秀喜もやはり入団当初にこのトレーニング法を使った。

原監督と巨人のコーチ陣は、「原点」からすべてをやり直そうとしている。昨年の優勝に満足せず、過去のＶ９の栄光を再現しようという意図だ。最近は使われていなかった畳での素振りを持ち出してきたのは、過去の伝統から新たな力を引き出すための措置だ。昨年入団した大田は、松井が使ったぼろぼろの畳を見て「松井選手のようになりたい」と話している。