【社説】ハイチの涙、「地球共同体」がともに拭いていこう
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2010.01.18 09:39
連日報道されるハイチの惨状はそれこそ見るに忍びないものだ。崩れたコンクリートの残骸に遺体が挟まれており、通りには収集できない遺体が山積みだ。遺体はダンプトラックに載せられ郊外の巨大な窪地にごみのように埋められる。病院は頭を負傷したり、手足が折れた患者が長蛇の列を作っているが、医師もなく医療品も不足している。涙の乾いた子どもたちが差し出した手が血走った大人たちによって押しのけられる有り様にはこれ以上なにも言えない。現代文明の残骸の上で死に向けたカウントダウンだけが続いている。
ハイチの惨状は人類に時代的質問を投げかけているようだ。果たして文明とは何で、人間とは何で、この地球がなにかをだ。特に数十万人の命が一瞬にして失われるこうした災害にほとんど打つ手がない人類の弱さにもどかしさを感じるばかりだ。